吹奏楽を始める前を思い出してみてください。
吹奏楽はクラシック音楽をやるもの、というイメージはありましたか?
私は吹奏楽、楽器を始めたのが小学生からで、友達が学校の放課後の活動でやっていたのを聞いて、何もわからずただ「楽器ができるんだー」くらいしか思っていなかったので、音楽ジャンルはまったくわかっていませんでした(笑)
吹奏楽を知らい大人の方はもしかしたらこのようなイメージも持っているかもしれません。
ですが、オーケストラで聴くクラシックと、吹奏楽で聴くクラシックと何か「違う」と思いませんか??
オーケストラで聴くよりも聴きやすい。
オーケストラよりも演奏会に行きやすい!
実際に、人気の吹奏楽団の演奏会はいつも満席です!
色々な角度から、私なりの感じていることを書いていきます!
Contents
吹奏楽は色々なジャンルの音楽をやる!
吹奏楽の演奏会に行くと、演奏会の構成がクラシックの曲とポップスの曲を前半後半で分けてやっているところがかなり多いです!
これは、中学生や高校生の吹奏楽部の演奏会もそうですが、大人の一般吹奏楽団でも多い傾向です。
この構成の1番の理由は、お客様に楽しんでいただきたい!というところですね!
とても良いことだと思っています^ ^
この構成があるから、オーケストラの演奏会よりも行きやすいというのはあります!
そして、中学生や高校生の吹奏楽部の保護者の方々が見に行きやすい、ファンになる要素もあります!
「自分の子供達が楽しそうに一生懸命やって、こんなに沢山のお客様を楽しませている!!」
と、保護者の方はとても感動し、応援したくなります!
ある程度狙って「やらせている」先生もいらっしゃいますが・・・(笑)
弦楽器が日本の吹奏楽ではコントラバスしか使われないことがほとんどで、他の楽器は外でも演奏が可能なため、外の演奏会で、地域のお祭りや吹奏楽に全く関わりの無い人達に聴いてもらって楽しんでもらうには、やはりポップスや歌謡曲など聴きやすいほうがよい、ということでクラシック以外のジャンルの曲を演奏することが多くなると思います!
吹奏楽部に入る生徒も、ポップスやジャズの曲をやりたくて入る子もいると思うので、演奏者も楽しんで練習もできますね!
チラシやポスターに、吹奏楽をやっていなくても、知っている曲が書いてあったら、誘われた時にとても行きやすくなります!
「クラシックだけじゃないのね!なら眠くならないで聴いていられるかも!」という人もいらっしゃいます^ ^
吹奏楽オリジナルもクラシック音楽!
吹奏楽のために作曲された音楽が近年とても多くなってきています。
日本人の作曲家も多くなりました!
吹奏楽のために書かれた音楽はやはり「クラシック」というジャンルに入ると思います。
しかしオーケストラの曲みたいに「ベートーベンだ!」とか「バッハだ!」とか、作曲家の名前を聞くと「堅い」「難しい」と感じてしまう人も多いのに、吹奏楽の作曲家の名前を聞いても「堅い」イメージは少ないですよね?
知らない作曲家、知らない曲でも吹奏楽をやっていない人でも感動したり、演奏会をある程度聴いていられる。
これは、オーケストラ演奏会は1つの曲が「長い」ことが原因かと思います。
「交響曲」とか長いですよね!
吹奏楽でも「交響曲」はあります。
しかし、吹奏楽で交響曲を全てやる演奏会というのも少ないです。
吹奏楽の演奏会ではある程度短めの曲を沢山やることが多いと思います。
短めな曲だから、その曲を最後まで聴ける、という人は多いですね!
これは時代の流れのようで、だんだんと人間は長い音楽を聴いていられなくなっているようです。
日本人は特にクラシック音楽の文化が無いのでその傾向が顕著になっています。
その時代の流れを考えて作曲されているのかは作曲家の方々に聞いてみたいところですが、1番は「吹奏楽コンクール」で使われるように、短めの曲が多くなっていると私は思います!
海外の作曲家は10分以上の曲は当たり前に書いています。
吹奏楽コンクールでは、A組は課題曲自由曲と合わせて12分以内、東日本、B組は自由曲のみ7分以内となっています。
この時間制限の中で曲を演奏しないといけないとなるので、求められるのは短くて(短くできて)派手な曲です(笑)
感動するような締めくくりの曲はやっているほうも達成感があるし、審査にも好印象なのでしょう!
本当はどんな曲でも公平に審査されないとおかしいと思いますが、今は曲の雰囲気や難易度は審査対象のように感じています・・・
感動する、盛り上がって終わる曲というのは、吹奏楽を知らない人でも聴いていて「なんだかわからないけど、かっこいい!」とか、「感動した!」という感想が多くなります!
6、7分くらいで短くて、最後盛り上がる曲!
オーケストラの曲ではほぼ無いので、吹奏楽のほうが聴きやすいとなっていると思われます。
吹奏楽ではオーケストラの曲もいいとこ取り!
吹奏楽の古くはオーケストラの曲を吹奏楽でやることから始まっています。
最初は吹奏楽の為に作曲された曲がなかったからですね!
オーケストラの曲で10分くらいの曲が多く編曲されて演奏されています。
吹奏楽コンクールでも多く取り上げられ、コンクールの時間内に収まらなくても、短くしたり、よいところだけを抜粋して演奏されますね!
そのおかげで「オーケストラ」という合奏形態を、吹奏楽をきっかけに聴くようになる人もいます。
私もそうでした(笑)
クラシック音楽に興味を持つ人が増えてほしいと私は願っていますが、どんなきっかけでもよいと思います。
「吹奏楽は邪道だ!」「吹奏楽は音楽じゃない!」なんて言っている人もいますが・・・
たしかに、吹奏楽でオーケストラの曲を演奏するとオーケストラと同じようには聴こえません。
でもそれも、「吹奏楽」として聴いて、違うアプローチをしているんだ、と捉えられたら、聴いている人も、その曲の違った良い面が聴けたりするのではないか、と思います。
吹奏楽の始まりを知った上で、なんでオーケストラの曲を吹奏楽でやるのか、を感じられたら良いですね!
まとめ
吹奏楽はクラシックもポップスもやれる素晴らしい形態!
これが答えですね(笑)
吹奏楽に馴染みのない人でも肩肘はらずに聴ける吹奏楽オリジナルのクラシックも多いため、オーケストラとりも多くのお客様に来ていただけると思います。
オーケストラの演奏会も素晴らしいですよ!
でも、オーケストラの演奏会は、その曲を知っていないとダメ、とか、「マニア」じゃないと行かない、行けない、雰囲気を作り出してしまったのはオーケストラ、クラシック愛好家の人達だと思います。
吹奏楽コンクールについてクラシック愛好家の方々を色々思うこともあると思いますが、そこで演奏されている音楽も「音楽」です。
逆に、吹奏楽をやっている人達はオーケストラの演奏を聴いてほしいです。
必ず自分にプラスになることがあるし、新しい音楽の発見、以外とラフに聴いて大丈夫ということもわかると思います!
吹奏楽、オーケストラ、他色々な形態でクラシック音楽は演奏されます。
どんな形態ももっともっと、音楽をやっていない人に日本人に聴いてもらえて、発展していくことを願い、自分も少しでも貢献していきたいと考えます!