演奏会本番、成功させたいですよね!
吹奏楽部員の皆、指導者である先生も、成功させたいという気持ちいっぱいで緊張していませんか?
指導者の「落ち着いていこう!」という言葉かけはとても前向きで、がんばろう!という気持ちになりますね!
しかし、吹奏楽の演奏を成功させるために落ち着くことが本当に良いことでしょうか?
また、本番直前に緊張していることを落ち着かせるということはとても難しいですね。
緊張していると指導者の声も自分の声もなかなか入ってきません。
緊張を押さえつけるのではなく、「緊張している!」と言ってしまって認めてあげることはどうでしょう?
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吹奏楽で感じる緊張は悪いことではない
緊張は悪いことではありません。
吹奏楽だけでなく何に対してもですが、失敗した時、人は何かを理由にしたくなります。
緊張していたら、それを理由にしてしまうでしょう。
だから、「緊張してダメになったらイヤだから緊張無くなれ!」と思って、抑えようとするのかもしれません。
でも、人間ですから失敗はあります。
吹奏楽部員、指導者が自分を受け入れる
失敗する自分を受け入れてあげる。
これができると本番で音楽をすることが楽しくなってきます。
また、緊張によっていつもと違う力が発揮され素晴らしい演奏になったりということもよく起こります。
今まで緊張を悪いものと思っていたら、良いものと捉えてみると本番に臨む気持ちが変わってきます!
真面目な生徒ほど、緊張するから失敗するという方程式が頭の中でできやすので、そんな生徒に指導者の方は「緊張はいいことだ!」「緊張していると何回も言ってごらん」
と伝えてやってみてください。
少し吹奏楽の本番の景色が変わります!
吹奏楽の本番で震えるときは?
でも、、緊張して震えてしまうのは失敗につながるのでは?という意見もあります。
ですが、吹奏楽の本番で実際に震えている人を見た事ありますか?
また、震えている人で吹奏楽の中で音がものすごく震えていたり震えが原因で失敗したというところを見たことはありますか?
見たことある人はあまりいないのではないでしょうか?
漫画や何かの映像など創られたもので、ガクガクブルブルというのは多く見ることはありますね!
漫画などは面白おかしく描かれています。
自分は、笑い事じゃないよ!と思ってしまいますが(笑)
吹奏楽の舞台で震えていることは他人にわからない
実は私は見た目からは想像つかないくらい緊張します。
毎回の演奏会、人前で演奏するときは必ず緊張します。
毎回毎回震えています。
トランペットで音が出なくなってしまった、潰れてしまったときからが特に、人前での演奏が恐くなり震えなどとてもひどいです(笑)
それでも吹奏楽などで誰かと一緒に演奏しても震えているということがまわりには伝わっていないようです。
それほど自分の震えはまわりにはわからないということですね。
ですので、まずは、まわりにどう思われているかなど気にしなくて大丈夫だと言いたいです。
吹奏楽の本番で震えている自分を受け入れる
吹奏楽を見に来た、聴きに来たお客様も見た目では震えているかはわかりません。
吹奏楽部員の生徒はお客様に震えを見られたくないと思ってしまい押さえつけようとしてしまいますが、吹奏楽ではお客様との距離があることが多いので、距離的にも見えることはほぼ無いです。
ここで、震える自分を受け入れる、認めてあげることをしてみてください。
「あ、私震えてるんだ」「震えてもいいよ」
と認めてあげると、震えていることに集中せずに違うことに意識を持っていくことができます。
そうすると自然にミスが減ったりしてきます!
ミスしてるとき、緊張に意識が向いていると小さな小さな、お客様にわからない自分の中だけのミスを気にしすぎてしまい、
どんどん緊張がイヤなものになってしまいます。
吹奏楽の本番で音楽をすることが楽しくなるよう、緊張と上手に向き合うことができたら、生徒はまた練習も楽しくなってくると思います!
これは本番のときにしかできない貴重な練習ですが、だからこそ本番を成功させたいと願う生徒に指導者の方は試してあげてほしいと思います!
もし指導者の方も、指揮でも演奏でも緊張して震えるなどありましたら、「震えているね」と心の中で言ってあげて認めてあげる。
「震えてもいいんだ」と思ってみてください。
「思う」だけでもやってみると緊張との関わり方が変わります!
吹奏楽でありがちな完璧主義をやめる
吹奏楽部員の中では本番が「恐い」と感じる人もいます。
恐怖という感覚の緊張と向き合い、本番で成果を出す方法は「完璧主義をやめてみる」ことです。
私は中学生の頃から緊張して本番で音が出なくなるという経験をしてきました。
今では全く音が出なくなることはありませんが、震えることは毎回です。
そもそも緊張はどこから来るでしょう?
吹奏楽の本番での緊張はどこから来る?
私は人前で演奏することが恐いと感じることが多いです。
何故恐いと感じるか。
〇ミスしたらお客様に何か言われるのではないか
〇どう思われるか不安
〇自分のプライドが傷つく
〇ちゃんとやらなくては!と思いすぎている
などなど上げられるかと思います。
音楽をやることについて恐怖は無くてもよいはず。演奏して死ぬことは無いでしょう。
わかっていても恐い・・・
これは、「完璧に」とか「ちゃんと」やらないといけないと思いこんでいるからだと私は思います。
完璧な吹奏楽、音楽などない
私自身完璧主義でした。
ですが、自分がトランペットでの演奏をする演奏会や、吹奏楽など指導者として指揮をする演奏の舞台に上がる前に考えてみました。
なぜ完璧にと思うのか?
何が「完璧」なのか?
これまで「完璧」な演奏、練習をしてきたのか?
答えは「NO」でした。
完璧な、全世界の人が良いと感じる音楽など存在しない、ということを色々な音楽を考えているうちに答えが出てきました。
教育分化が吹奏楽にも
日本人は特に『教えられたことをちゃんとやらなければいけない』という教育分化のためにこのような考え方も多くなるし、
本当に真面目な人が多いということでもあると思います。
真面目すぎて何に対してもミスはいけないことと思いすぎているのです。
吹奏楽の練習の中で「ミスしてもいい」と自分の心に言ってみてください。
もし指導者の方が生徒のミスに対して怒ってしまうなら、指導をしている時や練習のときに、これだけでいいので自分に言ってみてください。
吹奏楽部員に対して本番前に伝えてみてください。
音楽をすること吹奏楽の演奏をすることが許してもらえるような気持ちになり、吹奏楽部員が安心して舞台に上がれるきっかけになるかもしれません!
吹奏楽指導者も緊張しても良い!
指導者が指揮をする際に緊張してしまい、それが生徒に伝染してしまうのではないか?
と心配をされる方も多いです。
結論としては、人の緊張や感情は伝染します!
もしかしたら、生徒が緊張しているのは指導者が緊張しているからかもしれません!
ですが、心配いりません。
指導者であるあなたが緊張に対する考え方や捉え方を変えれば生徒も緊張にのまれることが無くなります。
緊張を受け入れることを指導者の方がまずやってみることです。
指導者の方の緊張は
〇生徒はちゃんとできるだろうか
〇最初から音が出るだろうか
〇ミスしないだろうか
〇自分が振り間違えないだろうか
などの思い込みから来ていると思います。
生徒のミスも自分のミスも何があっても受け入れる。
「ミスしても良いんだ」と指導者であるあなた自身が自分を許してあげてください。
もしかしたら、あなたがミスしたと思っていることもお客様からしたらミスだと思わないこともあります。
そのミスが、音楽の面白さを引き出すこともあります!
いつも「ミスするな!」と生徒に言ってしまう人は最初は難しいかもしれませんが、少しづつ、普段からミスに対してすぐに言葉に出すことをやめてみてください。
生徒のミスに対して怒ったりする必要はないという考え方になってほしいと願います。
まとめ
人は必ずミスする生き物です。
生徒には本番はどんな演奏をしてほしいと願っていますか?
ミスしない演奏?
楽しい演奏?
生徒に感じてほしい未来を明確に想うことをすれば生徒にその気持ちも伝染します!
生徒は鏡です。
普段の練習からミスに対してすぐに怒らずに、待ってみることから始めてみると本番の時の気持ちも変わってきますよ!
吹奏楽など本番の緊張は悪ではない!緊張を認めてあげよう!【YouTube】
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