吹奏楽

吹奏楽部、顧問の立場から思うこと

投稿日:2019年5月13日 更新日:

 

 

 

吹奏楽部など、学校の部活動は顧問がいないと活動できません。

 

ですが、生徒からすればそんなこと考えることもしない子は多いです(笑)

 

生徒の立場からすると顧問の先生が何を考えているかわからないし、外部指導として関わっていてもあまり先生の考えていることがわからなかったりします。

 

また、顧問の先生が抱えている悩みもとても多く、これまで色々な悩みを聞いてきました。

 

 

色々な学校を見て先生と関わりお話を聞いたことや、自分が部活動の顧問と同じ立場として関わった経験から、色々な考え方や思いがあるということを書いて行こうと思います。

 

 

 

Contents

吹奏楽部の生徒が練習しないんです・・・

 

吹奏楽部の多くの顧問の先生から聞く言葉です。

 

これは生徒が悪いわけでなく、先生のやり方、普段発している「言葉」や伝えている「言葉」の影響だと思います。

 

生徒のやる気を出すには?と考えたら良いですね!

 

やる気がでれば、練習します!

 

学校毎の特色、生徒の雰囲気も変わってきますが、どこの学校でも同じことは、皆子供で生徒だということです。

 

生徒からしたら、「先生がやる気あまりないです」と、パート指導で聞くこともあったり・・・

 

このようなケースだと先生がよくないなーと思いながら、「先生は関係ない、自分がどうしたいか、上手くなりたいの?」など聞いて気持ちを引き出していくようにしています。

 

先生がこのようになってしまうのはそれまでの経験で諦めてしまっているのかもしれません。

 

このような先生の元だと生徒は人として成長しなくなってしまうので、顧問の先生に変わってほしいですね!

 

逆に、顧問の先生がものすごくやる気があっても生徒があまりやる気になっていない・・・

 

このような場合は先生が生徒に伝える「言葉」次第で変わります!

 

もしかしたら「気合い!」や、「根性!」となっていませんか?

 

「やらせる」ようなスタイルになっていませんか?

 

生徒が自分たちで「考える」ことが重要です。

 

考えることをすれば、自分達でやることが明確になり、行動するようになります!

 

 

 

 

吹奏楽の活動に行きたいが校務もあり時間がない・・・

 

生徒に1番わかりにくいことかもしれません。

 

授業のこともあるし、学校から頼まれることもあるし、部活動に行く時間が無い!

 

でも、生徒は、「先生が来てくれないんです」「先生はいつも職員室にいます」と言って、来てくれないことを不満に思ったり寂しく感じているのです。

 

そして来てくれない、「来ない」から練習も適当になってきてしまったり・・・

 

よくない循環になってしまいますね。

このような学校、先生もよく見てきました。

 

時間が無いから外部指導の先生に頼もう、という先生もいらっしゃいますが、外部指導の先生に多く来てもらってしまうと今度は顧問の先生の言葉が生徒に届かなくなっていきます。

 

「外部指導の先生はこう言ってました」と、演奏面でもそれ以外の言葉も生徒には外部指導の先生の言葉のほうが影響が強くなってしまいます。

 

これは学校現場としてはよくない方向です。

 

顧問がいないと部活動はできないのに、理不尽ですよね(笑)

 

でも生徒はそんなものです。

 

私も生徒の時は先生がどんな仕事をしているかわかりませんでした(笑)

 

 

 

校務で忙しいことはわかりますが、できるだけ外部に頼らずにご自身で合奏などはやられることはオススメします。

 

外部指導に頼るところは、ご自身ではわからない角楽器の専門的なところを見てもらう為にお呼びする形がよいと思います。

 

そして、5分でも10分でも必ず部活に顔を出すことをしてみてはいかがでしょうか。

 

それだけでも「先生は見ている」「部活に来る」ということが認識でき、安心感ができます。

 

ただやってほしいことを伝えて後は放置、だけでは生徒は動きません。

 

 

できるだけ少ない時間でも、先生は生徒の顔を見てあげてください。

 

 

 

 

吹奏楽コンクールなど、結果を求める?

 

吹奏楽のコンクールやコンテストなど、地域限定のものなども出来てきてとても多くなりました。

 

参加する学校、コンクールをやりたいという学校が多く需要があるから開催されるのだと思いますが、先生方はやはり結果ばかりお考えなのでしょうか?

 

「出るからには結果を求める」という考えの人もいるし、「コンクールはただの共通目標で、生徒の成長のため」としている人もいます。

 

どちらの考えも「正解」だと私は思います。

 

ただ、生徒は何を求めているのか?

先生が生徒に何を求めるか、が大事だと思っています。

 

結果だけ求めて、合奏指導のやり方が、音程が合わない人を「外出てやってこい」と指でピッピっとするだけで、会話しない先生や、先生の言ったようにできない時にただ怒鳴って合奏を進める人などなどいらっしゃいますが、これでは本当の意味で生徒の為を思っての指導、人間性向上の指導はされていませんよね。

 

「結果がでればよい。生徒も金賞を望んでいる」と言ってしまう先生の元で吹奏楽をやっている生徒はとても可哀想に思います・・・

 

ですが、そんな先生も多いのは事実です。

 

それでも吹奏楽をやりたい子はいるし、結果が出て嬉しいとは思います。

 

なので、このような考え方も正解だと思っています。

 

ですが、私は、そんな先生がいなくなったら、もっと吹奏楽を通して、音楽を通してより良い世界が創られると思っています!

 

結果は出たら生徒も先生も保護者もとても嬉しいです!

 

ですが、その後残るモノは、「結果だけ求めたやり方」では何も残らず、「成長を考えたやり方」だったら、たとえ結果がでなくとも何か残るはずです!

 

 

 

まとめ

 

それぞれの題名は顧問の先生の思っていることからでしたが、内容は先生に向けてのアドヴァイス的なものになってしまいました(笑)

 

吹奏楽部は顧問の先生のモノではないですし、でも、うまくやっていくやり方、方法はあるはずです!

 

是非、やる気のある先生方はそのやる気を生徒の成長のための方向に使ってほしいと思います!

 

 

「吹奏楽コンクールは生徒の成長のため」という考え方の先生の応援をします!

その考え方なのだけど、上手くいかないと悩んでいる方は是非ご相談いただきたいと思います。

 

 

 

吹奏楽部は、先生のやりたい「吹奏楽」をやるためのモノ、ではなく、生徒の人間性向上のためのモノだと思っています!

 

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