吹奏楽

【吹奏楽】指揮者の役割 トレーナーとして、音楽家として

投稿日:2020年3月17日 更新日:

吹奏楽のアマチュアの方は、楽器が上手な方とても多いですよね^^

そんな上手な方々が合奏や分奏練習の指揮を振ることも多いのではないでしょうか?

または、指揮者としてアマチュアでもやられている方は多いと思います。

プロのオーケストラではあまりありませんが、吹奏楽の世界ではアマチュアの方が指揮者として活躍されていることが多いです。

学校の吹奏楽部は基本的には学校の先生が指揮をするのでプロではありません。

一般吹奏楽団などでもアマチュア指揮者の方ががんばっています!

 

今回は吹奏楽界で多いアマチュア指揮者として、大事な役割についてお話していきます!

 

吹奏楽 アマチュア指揮者はトレーナー兼音楽家

アマチュア吹奏楽で求められるアマチュア指揮者の1番大事なことを最初にお伝えします!

それは、「奏者の力をいかに引き出すか」ということです。

吹奏楽の指揮者として奏者の前に立ったとき、ついつい自分の考えや、やりたい音楽のことばかりに気をとられて、そればかり伝えていませんか?

もちろん指揮者の想う、感じる音楽を伝えてその音楽に近づけることもとても大事なことです。

プロの吹奏楽団とプロの指揮者の関係だと、指揮者の音楽に近づける作業が多くのウェイトを占めますが、アマチュアの吹奏楽団とアマチュア指揮者の関係で同じような伝え方ややり方をしてしまうと、「やらせる」ようなスタイルになりがちです。

また、プロ吹奏楽団は練習やリハーサル時間が短いので端的に指揮者は要求を伝えつつ奏者とコミュニケーションを取りますが、アマチュア吹奏楽では練習2、3回で本番というようなことは少なく、指揮者とのコミュニケーションをプロよりも多くの時間が取れます。

この差は大きいです!

「奏者の力を引き出す」ための時間が多く取れるのです。

 

吹奏楽 アマチュア指揮者のトレーナーとしての役割

そこで、指揮者であるあなたの要求どおりに演奏できない場合、トレーナーとしての指揮者の役割が必要になってきます。

アマチュア指揮者の方が、吹奏楽団を上達させるためにうまくいかないことの中に、「楽器のこと全てわからないから…」「自分はちゃんと教わってきていないから」とか「音大出ていないから…」と遠慮してしまい、本心が言えなかったり、後で「こう言えばよかったかな」と想うことを繰り返しているということがあります。

吹奏楽で指揮者をやる人は、全ての楽器のことはちゃんと教わっていなくても何かしら楽器の経験があるはず。ピアノでも、ギターでも管楽器以外でもです。

あなたのやってきた練習や考え方をお伝えすればよいのです!

自分の楽器だったらこう練習するなとか、こう表現しようとするなとか、音楽に対してこう考えているなとか、必ずありますよね。

それを押し付けではなく、奏者に伝えていくことが大事です。

もちろん、吹奏楽で使われる楽器について、この楽器はこれが難しい、やりにくいこと、練習方法はこんなことがよいなど勉強はするべきです。

勉強不足で言えないのであれば、それはあなたがやるかどうか、行動し勉強するかどうかだけですので、ぜひやってください。

でも、「ちゃんと勉強していない」ことが指導する時に心に引っかかってしまうのはとても勿体無いですね。

アマチュア吹奏楽は上達させていくことが必要なので、トレーナーとして伝え方次第で相手の飲み込みも変わります。

大人でも子供でも同じですね。言い方伝え方が重要です。

長い練習時間の中で上達させられるかどうかは、コミュニケーションの力によるものです。

 

吹奏楽 指揮者兼トレーナーは伝え方が大事

人に教えるというのは経験も必要かもしれませんが言葉の選び方が最も重要です。

指導のプロ、学校の先生でも言葉が相手に合っていなければ生徒は上達しないですよね。

会社でも後輩や新人を教えるときと同じです。大人でも言葉選びはとても重要ですよね。

アマチュア吹奏楽ではよく「ああしろ」「こうしろ」と上から物を言う指揮者は多いです。

吹奏楽部など学校現場では特にそのようになってしまいがち。

「先生」と「生徒」の関係性が日本の教育では完全に上と下になっているからですね。

この関係性を大人になってもずっと続いているために上から言って従わせるような方法に無意識になってしまうのだと思います。

そして、指揮者として立ったら先生としていなくてはならないと感じて、自分が受けてきた教育のままに「教える」ことが「指示すること」になってしまうのです。

トレーナーの役割は奏者の力を引き出すことと上達させること。

上達させるための言葉は上から指示するような言葉ではありません!

自分で考えて練習や演奏をしてもらえるような言葉で伝えていかなければいけないと私は思っています。

 

吹奏楽の指揮者は音楽家

アマチュア吹奏楽での指揮者はトレーナーの役割もあり、音楽家の役割でもあります。

音楽家の役割とは、指揮者として曲を作り上げるのにやるべきことをやるということです。

今日を作り上げるのに必要なことは4つです。

①テンポの設定

②楽器間、音量などのバランス調整

③曲に表情をつける

④音楽の視覚化

これはプロでもアマチュアでも同じです。

アマチュア指揮者はこちらの要素ばかり意識が向いてしまい、「やらせる」ような指示、指揮や指導になってしまうことも。

指揮者だけの問題ではないことも私は知っています。

アマチュア奏者は指揮者に全てを任せてしまうことも原因の一つ。

奏者は考えることをしないことも多いので、そのような考え方では一緒に音楽を作っていけないよ、という姿勢を持つことも指揮者として大事ではないでしょうか。

 

吹奏楽 アマチュア指揮者は何が必要?

ある程度、楽器演奏の実力がある人は「私はこう演奏したい」という考えを持ち合わせていることも多いですが、アマチュア奏者はただ楽器が演奏できているだけで楽しくやりがいもあるという人も多くいます。

そのためにアマチュア吹奏楽のアマチュア指揮者としての役割にトレーナーとしての仕事が入ってきます。

学校吹奏楽部であれば確実にトレーナーとしての役割が大半を締めます。

音楽表現を含む演奏の仕方を教えることも必要ですよね。

全てを上達させるための方法として、「奏者の力を引き出す」というところになります。

プロ奏者を育てるのであればある程度やってもらわないとプロにはなれないような練習や方法がありますが、アマチュア奏者でそこまで求めている人は割合で言えば多くはないですよね。

プロ奏者の育成はそこまでやりたい人は自分でやるもの。

アマチュア吹奏楽でアマチュア指揮者であればそこまでの考えでない人を上達させるための方法を考えなくてはいけません。

また、「やりがい」や「音楽の楽しさ」を感じてもらい長く演奏活動を一緒にやっていこうという姿勢も大事ですよね。

奏者の上達してもらうには?

「自分で考えて演奏する」ことを知ってもらわないといけません。

音楽表現を伝えることから「自分で考える」ことに言葉で伝えていかなければいけないのです。

ここは指揮のバトンテクニックだけでは伝わりません。

指揮者であるあなたが言葉で伝えないと伝わりません。気持ちだけで伝わることと伝わらないことがあります。

奏者の気持ちに寄り添うことをしつつ、音楽表現をあなたの想うようにもっていくために上達させる言葉を伝えることが、アマチュア指揮者には必要なことですね。

 

アマチュア吹奏楽奏者は上達したい!

プロでもそうだと信じたいですが(笑)アマチュアも楽器について上達したい人はいっぱいいると思います。

そんな人が身近にいて相談されたら上達できる方法を教えてあげたい。

私はそう思っていますが、あなたはいかがですか?

「これが悪い」「それは違うんだよー」「これやったほうがいいよ」だけのアドヴァイスではなく相手の人を上達させる方法を学びましょう。

あなたの楽器の腕や指導能力など関係なく、相談してくれた人を上達させる方法があります。

それが、「自分で考えることをできるようにする」ことなのです。

自分で練習方法を考えたり、上手くいかなかったから次はこうしてみようと考えられる人が上達することは知っていますよね?そのように考えられる人になってもらうのです。依存体質では上達しません。

そのような人になってもらうと、アマチュア指揮者だけでなく、アマチュア吹奏楽団全体にもよい影響があります。

「自ら考え上達し、周りにも良い音を聴かせられることができ、団体のレベルが上がる」ことと、アマチュア指揮者にとっては「言わなくてもわかってもらえる」状況を生み出すことができるのです!

あなたの周りの人が上達することは吹奏楽がもっと楽しくなり、多くの人で曲を作りっていけるようになるのです。

このような団体が増えたら、吹奏楽界の発展に必ず繋がります!

相手を上達させる教え方を知る人が増えれば吹奏楽が衰退せずに発展していけるようになると私は信じています!

 

アマチュア指揮者が指示だけにならないようにするための具体策

吹奏楽団などで合奏の時に、あなたから質問をすることです。

「どんな音が好きですか?」「この曲はどんな風景をイメージしますか?」「どんな音がこの曲に合うと思いますか?」このような質問をします。

質問するだけではフェアではないので、色々な奏者に答えを聞いてから自分の考えを伝えます。

奏者の誰かと同じ考えだったらとても良いですよね!同じ考え、イメージを持った人達であれば話が早いです!

「そのためにはどうしたらよいでしょう?」「その楽器ではどのようにしたらそのような音色になってくれるでしょう?」と聞いたら考えて答えてくれますよね。

その答えをやってもらえばよいだけです。きっと良い音に変化しているはず!

 

いかがでしょうか?

この言葉かけは「指示」でもなく「やらせている」わけでもありません。

そして、奏者が考えてくれたものをやってもらっただけです。それだけで良くなる事はいっぱいです!

 

アマチュア指揮者として必要な最も大事なことは?

質問をしても答えてくれない、「奏者の考えは必要ありますか?」のような言葉が返ってきてしまうのは、もしかしたらあなたの人間性の問題かもしれません。

厳しいことを言うようですが、奏者は鏡です。あなたの考え方や表現の仕方、音楽表現ではモロに返ってきます。

言葉をいくらよいことを並べても、急に変えたとしても、奏者の考え方や演奏が何も変わらなければ、それはあなたの責任です。

あなた自身のこれまでのやり方や心の問題が大きいです。

アマチュア指揮者であっても「人間性」が結局大事になってくるわけです。

人との関わり、コミュニケーションは人間性が大事ですよね。

私もよく自分自身を見つめなおす機会をつくりますが、この時間はとてもよいです!

反省ではありませんが、今の自分の心の状態、指揮をしている時の心の状態を振り返るようにしています。

音楽に関わっているだけで人間性向上に繋がりますが、このことを意識していないと繋がってはくれないですね!

 

まとめ

近年の世界的な指揮者であっても、奏者に強く言葉を言う指揮者も少なくなってきていると感じています。

世界的に「こうしろ」「ああしろ」と指示をしてやらせるようなスタイルの時代ではなくなっていると思います。

強い、頑固な指揮者はまだまだいますが、それで上手くいく人はごく少数でしょう。

アマチュア指揮者で頑固だと、トレーナーとしての役割と音楽家としての役割が上手く機能しなくなる可能性が高くなります。

トレーナーとしての役割が多くなるアマチュア指揮者として、「メンバーの力を引き出す」ことを常に考えながら指揮をしてほしいと思います!

それができると、今よりもっと素晴らしい音楽が創られるようになりますよ!

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