今回は吹奏楽での指揮の振り方についてのお話です!
指揮の振り方に自信無く、振り方はどのように勉強したらよいかわからない…
そもそもスコアを見て何をしたら良い?
などなど、指導者として合奏指揮しているけどわからない!自信がなくて不安!こんなお悩みについてお話していきます。
Contents
吹奏楽の指揮について 好きな世界的指揮者は?
まず指揮の振り方についてですが、世界的に有名で好きな指揮者の方はいらっしゃいますか?
楽器の演奏のレベルを上げるためにも上手な演奏家の演奏を聴いて研究したりマネしたりしますよね。
指揮でも同じことをまずやってみましょう!
日本の吹奏楽指導者の中で1番有名な指揮法
日本人の指揮のイメージとしては「斉藤指揮法」が1番強いと思います。
ものすごく簡単に言ってしまうとしっかりと点を打つような振り方ですね。
これが基本とされます。
海外の指揮のレッスンだとまず「ピアノで弾いた音を指揮でクレッシェンドさせてください」というようなレッスンから入ることもあるようです。
音としてピアノでクレッシェンドをすることは無理ですが、表現として表すのですね!これが指揮だと私も思っています。
指導者の指揮練習法
指揮者が変わって何が変わるか、1番は表現ですよね。
私も表現の仕方を色々な映像で見て勉強しています。
そして、マネをしてみます!すぐに実践です。
こんな形だったかな?こんな表現の仕方だったかな?と映像を思い浮かべながらやってみたりします。
誰かと全く同じように振る人はいません。音大の指揮科を出ていなくても世界的指揮者の人も多くいます。
指導上手くいかないなら振り方にフォーカスしてみる
人と比べて自分はダメだと思わずにまずやってみて、自分も奏者側もうまくいかないと感じたら変えてみる、というやり方でもよいのではないでしょうか。
入りが合わなければもっと予備拍をはっきり打ってみるとか、音が硬いと感じたら指揮の振り方を柔らかくしてみるとか、表現が少ないと感じたら表現だけに集中して大げさに振ってみるとか。
右手はしっかり叩きながら表現を大きくやろうとするのはとても難しいです。
なので、どれかだけを取ってやってみるだけでも反応が違ってきたりします!
指導者はスコアを見て何をするの?
とても初歩的なお話をしていきますが、見たスコアが初見でも指揮が振れるコツをお話したいと思います!
吹奏楽で曲を決めて最初にスコアを見て、どんな曲でもまずはメロディーラインをやっているパートを確認しましょう。
一緒にメロディーを演奏するパートなどもありますのでどこが一緒なのか先に確認しておきます。
そして次にベースライン。
主にチューバやコントラバス、バリトンサックスなど低音の木管楽器の動きを確認します。
このパートは同じ動きをすることが多いです。
もし、この中でどこかのパートが違う動きをすることがあったらチェックしておきます。
もしかしたらいつもと違うパートと一緒かもしれません。
そして他のパートも同様に同じ動きをしているパートがないか探していきます。
同じ動きを先にしっかりと確認しておくと指揮を振る時に合図を迷わず出せるようになってきます。
ここをまず見ておくだけで曲の大事な部分や流れが見えてきます。
吹奏楽のスコア
少しずつで慣れていけばよいと思いますが、次は和音がどのようになっているかを見ていきます。
吹奏楽のスコアは綺麗に浄書されているものが多いですが、和音構成をすぐに見ていくことが難しければ曲の最初や最後、途中でも長い音が続くような場所の和音がどのようになっているかを確認していきましょう。
1番の勉強方法としてはCDなど参考の演奏を聴けるのであればメロディーをやっているパートをまず見ながら一緒に歌い、指揮を軽く振っていきます。
そうするとここはこんな表現だな、ここはこう振りたいなとイメージが出てきます。
指導者としてとても大事なこのイメージを膨らませて指揮を振ってみましょう。
指揮から表現がとても出て来ると思います!
テンポが崩れてしまう?わかりずらいかな?打点がわからないかな?と考えすぎるよりもまず実践でやってみましょう!
指揮で行う吹奏楽指導は難しく考えすぎない
おそらくここまで読んでいただいているあなたは、吹奏楽の指導者として実際に前で指揮を振らなければいけない立場にある方だと思います。
指揮をやってみて、奏者の反応を確認しましょう。良い悪いなど考えずにです!
出てきている音の結果を気にしてみましょう!
入りが合わなかったのが指揮の振り方が原因なのか、奏者の都合だったのか?
表現が思うような雰囲気にならないのは指揮の振り方によるものなのか奏者の都合なのか?
自分のことを下手だと、下に見過ぎずに振り返ってみましょう。
原因を考えて対策して次にまた試していきます。
吹奏楽指導、所見のコツ
初見のコツについてですが、スコアの最初のページに書いてあることをまずしっかりと見てみましょう。
何が書いてありますか?
曲名、副題、作曲者、最初のテンポ、速度表記、各パートの楽譜、調号などなどですね!
ずばり、曲名からほぼ曲想は想像できます!
指導者として吹奏楽全体を導くにはこの想像力は持っていたほうがよいですね!
そして、最初のテンポを見て、ずっと同じテンポなのかパラパラめくって確認します。
同時に、メロディーは主にどこがやっているのか、少しでよいので見ておきます。
その後、速度表記を確認して頭の中のイメージと合わせていく感覚をつくります。
あとはやってみることです!
間違えてもいいや!と思ってやっていくことが大事です。
スコアの初見指揮はとても難しいです。
指導者だからといって完璧にと思わずに「大まかに」と思ってやってみてください!
また、スコアを絵のように感じる人と設計図のように感じる人といるそうです。
そんな感じ方もできるとまた違う見方ができますね!
まとめ
吹奏楽で指揮をしている人、特に学校の先生方はみなさん独特な指揮の振り方をされています。
しかし、世界的指揮者を見ても皆独特な指揮をしていますよね。
ある意味、指揮はどんな形でも吹奏楽の音楽は流れて行く、と思っていてよいと思います。
ただ、その指揮によって奏者が吹きやすい吹きにくいは出てくるもの。
それも奏者との相性も絡んできますのでその指揮者が悪いというだけでもありません。
吹奏楽の指導者としては、その団体や生徒の演奏をどのようにしたいのかをできるだけ具体的にイメージしそれを指揮で表現することが大事ではないでしょうか。
自分の指揮姿、指導している姿を動画に撮って見てみたりするとより具体的な解決方法が見えてきますので、試してみてください!