吹奏楽指導者クリニック最終日、3日目です!
最後は講座1つとファイナルコンサートで3つの吹奏楽部、柏市立酒井根小学校吹奏楽部と北海道北斗市立上磯中学校吹奏楽部、最後に大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部の演奏を聴いてきました!
最後に大変盛り上がったコンサートとなりましたよ^^
Contents
講座レパートリー研究 神奈川大学吹奏楽部の演奏で
海外から出版された新しい吹奏楽の楽譜などを実演で紹介する講座でした。
2日目で行った小編成バンドの指導でも講師としてお話されていた作曲家の中橋愛生さんがこちらでも講師としてお話されていました。
中橋さんの声はとても聞き取りやすく、威圧的な感じがない優しい声でした^^
ご自分の曲の紹介が無かったのが私としては残念・・・
演奏は昨日の夜の演奏会でも良い音を聴かせていただいた、神奈川大学吹奏楽部の方々。
ちょっと疲れが見えたかな?
それでも多くの曲を最後までしっかりと演奏されていてすばらしかったです!
海外の新しい吹奏楽曲をやっている団体を、たしかに最近あまり見ない、聞かないなーと思います。
海外の方の新しく吹奏楽のために作曲された曲を見るのは吹奏楽コンクールなどで、それもとても難しい物ばかり・・・
初心者の多い吹奏楽部でもできるような曲も数多く作曲されているようです。
昔からある曲もありますが、時代に合わせて吹奏楽の体系も変わったりしますので、それに合わせて新しい物は書かれていると思いました。
なので、どんどん新しい吹奏楽の風潮を取り入れるためにも買ってみてやってみるのがよいのでは、と思います。
体験してみないとわからないことは多いですからね!
古きよき吹奏楽の名曲も紹介されていました。
これもある程度のレベルの吹奏楽部でもできて、技術的にも上達ができる、ような曲でした。
吹奏楽コンクールでやられるような曲はあまり紹介はありませんでしたが、そこにこの講座の意味があると思いました。
CDで聴くよりも実際に聴くと印象は変わりますよね。
とても上手な吹奏楽団の演奏で新しい楽譜を聴ける、また、古い曲でも実際に聴いたことが無かった曲を聴ける、参考になるのがこのバンドクリニックでの本当に良いところだなと感じました!
演奏会をずっと聴かせてもらっているような感覚もあり、楽しく講座を見ながら聴かせていただきました!
ファイナルコンサート 柏市立酒井根東小学校吹奏楽部
ファイナルコンサート最初の演奏は柏市立酒井根東小学校吹奏楽部!
小学生とは思えない、堂々とした立ち振る舞い、ステージマナー。
司会の子は小学生らしい明るく元気な声でハキハキとしゃべっていました!
演奏のほうも、上手な中学生と言われてもわからないほどのサウンド!
しっかりと楽器を鳴らす工夫がされているのかなと感じました。
小学生がP.グレイアムの「ザ・レッド・マシーン」を演奏している!
大人な子達なのかなー(笑)
全く必死な感じも見受けられませんでした。
顧問の戸塚先生は、とても恐いらしいですよ(笑)
でもみんな大好きです!!と言って先生をびっくりさせていました!
愛情が伝わっているのですね。
児童のために尽くしているのでしょう!
恐い、厳しく指導するということを私はおすすめしませんが、それだけではない「何か」を持って指導されていると思います!
柏市ですから、卒業後は柏高校まで進み、音楽を続けていくのではないでしょうか!
北斗市立上磯中学校吹奏楽部
続いて2つ目は北海道の北斗市立上磯中学校吹奏楽部の演奏です!
前日、講座で聴かせていただいたのですが、今日は部員全員での演奏!
大所帯です!100人近くいたかと思います。
全員暗譜!
譜面台無し!
もちろん先生も!
恥ずかしながら、この日にこちらの上磯中学校吹奏楽部さんの演奏を初めて見させていただきましたので、いつも暗譜なのかわかりませんが、「いつもそうですよ」と返答が返ってくると思われる演奏でした。
全員が完全に覚えていると見えました。
音符を覚えているだけでなく、音楽としてみんなで覚えていてそれを表現している、と強く感じました。
吹奏楽の合奏で暗譜すること、譜面台を置かないことは意味無いんじゃないか、と思っていましたが、覆されました。
暗譜をすることの意義を感じました。
生徒は先生を皆見ています。先生は体から指揮をして表現していました。
その表現を生徒は一緒に演奏で表していました。
大人数でも完璧に揃っているんですね。みんな楽譜のことを考えてなく、音楽を考えているからですね!
難しい曲をやっていました。
J.ジルーの「カーン」、吹奏楽でやると壮大さが欠けてしまうと私は思っていたJ.シベリウスの「フィンランディア」。
まずこの2曲だけでも間違えやすいと思うのに・・・そして、音楽的にすばらしい。
音色が絶対に荒れないのに大きな音量!
特にフィンランディアは先生の熱が入っていたように感じました。
クラシカルな作品の演奏の後にディズニーやポップスの演奏。
演出や生徒1人1人が自分の役割もしっかりと覚えていて各自が迷わずに行動していました。
部活動のよき在り方だなと思います。
ポップスも音が絶対に荒れない!
歌を歌ったり、やはりここまで突出して上手だと様々な面でトップレベルなんだなと見させられました。
上磯中学校吹奏楽部さんの定期演奏会を見たことはありませんが、定期演奏会を見ているような感覚に入りました。
曲間も飽きさせない工夫、変な間が無く、お客さんに退屈さない、最初から最後まで楽しんでもらう、という気持ちがとても見えた演奏会でした!
1時間くらだったと思いますが、あっという間でした!
最後の「東京ブギウギ」、先生が好きなのかな??(笑)
生徒もかなり知っているような演奏に感じました(笑)
大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部
そして最後の最後の演奏は、吹奏楽をやっている人は一度は聞いたことのある名前でしょう、丸谷先生指揮の、大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部の演奏です!
通称「淀高」
昔から吹奏楽コンクール全国大会の常連校ですね!
名前が無い年はないというほどではないでしょうか。
良く聴かれている方にお聞きしたところ、いつも同じプログラムのようで。
人によっては、淀高のお家芸なんだ!これが「淀高」だ!と聞きました!
たしかに、自分が高校生の時も同じ曲やっていたような・・・
そうか、そうやって、「淀高といえばこれ」とイメージが出来るとお客さんも聴きたい曲ができるし、それもいいなと感じました!
なかなか、「レパートリー」としていつもやれる曲がこれだけありますよ、と示すことのできる団体は少ないのではないかと思います。
「大阪俗謡による幻想曲」、淀高吹奏楽部は吹奏楽コンクールでよくやられていますね。
やはりとてもすばらしい演奏!
大阪の土地に育った人が演奏すると「本物」のような気がします。
私もオーケストラの演奏で指揮しましたが、ノリが出ないような感じがありましたね!
「なまり」かもしれません^^
カーペンターズフォーエヴァー、真島さんの編曲の物はとてもすばらしい編曲ですね!
淀高吹奏楽部はとても早いテンポで演奏していました!
すごいなーと関心。
ゲスト、中川英二郎さんのトロンボーンソロ、英二郎さんご自身のオリジナル曲「TRISENSE」。
素直にかっこいい!
背が高いためか立ち姿がまずかっこいい!
こんな大人になりたい(笑)
ハイデックスブルク万歳!、故郷、ジャパニーズグラフィティⅣと、ああ、たしかに昔からやってたな!と懐かしい光景が頭に浮かびました。
自分が高校生の時、同じ演奏会に出場した時にやっていて、当時はもう少し大人数だった記憶がありますが、やはり高校トップの吹奏楽は上手だなと感じながら聴いていたのを思い出しました。
同じ曲をやるのは賛否両論ありますが、それは学校事情もありますし、先生の好みもありますからね。
その学校でこの曲を演奏したいからこの学校に入る、と思って行くこともあると思います。
それもその学校、先生の魅力になるのかもしれませんね!
淀高は、丸谷先生が司会をされていました。
何か、今回のジャパンバンドクリニックに対して「ありがとう」と言っていたような、そんな演奏、お話でした!
まとめ
最後の講座、ファイナルコンサートの全ての演奏、どれもとても素晴らしかったです!
日本の吹奏楽のレベルが非常に高いことが演奏を聴いていて感じました。
今回初めて参加しましたが、講座の中でも演奏を聴けて、ずっと良い演奏を聴かせてもらえて勉強になるとてもよい機会です。
また、講座の中でお話されていることもしっかりと聴けて持ち帰れることばかり。
海外からも参加されている方もとても多くびっくりしました!
アジアの方が多かったかな!
熱心に講座受けられていました^^
韓国や中国、マレーシアなどの地域からいらしていたみたいです。
通訳の方がいて、マイクを通してその場で聞けるようになっていて、素晴らしい対応でした。
世界的に有名なクリニックに発展してきているのですね!
また来年も参加したい!
ここまでの記事が、行きたいけど不安な方の後押しになれたら嬉しいです^^