吹奏楽

選曲にプライドはいらない? 2019日本吹奏楽指導者クリニックin浜松

投稿日:2019年5月24日 更新日:

 

 

 

吹奏楽指導者クリニックも折り返し!

 

2日目アフタヌーンコンサートの後、小編成バンドの指導選曲編から夜のイブニングコンサート、柏市立柏高等学校と神奈川大学吹奏楽部の演奏までを書いていきます!

 

 

 

 

 

Contents

小編成バンドの指導 選曲編  北斗市立上磯中学校の演奏で

 

エリックミヤシロwithブルーノート東京オールスターのかなり熱い演奏を聴き、盛り上がったので吹奏楽を次聴いたらちょっと物足りなくなるかな?なんて思いながら行きました(笑)

 

講師に解説で作曲家の中橋愛生さん、指揮で金田康孝さん、モデルバンドに北海道の北斗市立上磯中学校吹奏楽部の皆さん!

 

新しく発売された曲、楽譜を中心に、小編成でも演奏効果が高かったり、少し人数いるバンド用にも使える曲を紹介されていました。

 

海外出版や海外の作曲家の曲が多く紹介されていましたが、邦人作曲家のとても古い曲も少し紹介されていました。

 

1日目で行った講座、初めての吹奏楽指導ライブラリー編と繋がっているような雰囲気で、ライブラリー編の時も冊子に載っていた曲を実演で紹介する、という講座な感じでした。

 

この講座でもグレード1.5から3くらいまでの楽曲を紹介という形でした。

 

とても多くの曲を紹介していましたが、全て上磯中の子達は完璧にこなしていました!

 

指揮も普段の顧問の先生ではないにもかかわらずしっかりと合わせていました。

 

金田さんとは練習回数少なかったはずだろうに・・・すごい(汗)

 

上磯中は人数が多いようで、曲毎にメンバーを入れ替えて、講座の名前の通りに少人数で演奏されていました。

 

中でも、チューバの子達がどの子もとても良い音で、ほぼ1人ずつ出てきて演奏していましたが、1人の音ではなく、何人かいるような音を出していました(笑)

 

そんな上手なチューバがいたらどんな曲でも行けるよなー・・・と思ってしまいましたが(笑)

 

全てのパートがとても音がよかったです。技術もとてもありますが、この講座では技術を見せる、聴かせるような曲はなかったので音色が際立ちましたが、このバンドがやるから良い音がするよなという曲もありました(笑)

 

中学生離れした音、演奏なので参考にするのはレベルが高すぎました(笑)

 

しかし、1日目の講座でも感じましたが、聴衆はいつも「レベルの高い曲」というものを求めてはいない、ということがとても勉強になりました。

 

たしかに、いつもいつも吹奏楽関係者ばかりが聴いている場所だったりコンクールだったりだけで演奏するわけではありませんね。

 

地元のお祭りや学校の入学式、卒業式、式典、老人ホームなどの訪問演奏では吹奏楽を知らない人が聴くことが多いはず。

 

その吹奏楽部に合った、無理のないグレードの曲をやることは恥ずかしいことでもないし、むしろ生徒にとって少し簡単な曲をやることは成功体験の1つになり自信にも繋がるのではと感じました。

 

グレードが低くても何かの楽器をフィーチャーした曲もあったり、曲を知らなくても題名から連想できるような可愛らしく聴きやすい曲もあったり!

 

私にとってはとても発見でした!

 

無理の無いグレード、このことを吹奏楽以外でも使える!と思い、自分が指揮をしているオーケストラにも取り入れようと、帰ってから早速グレードの低いオーケストラの楽譜を探して見つけました(笑)

 

吹奏楽だけでなくオーケストラ、金管バンド、マーチングバンドやビッグバンド、様々な合奏形態でもやりやすい楽譜は出ているので、学校に合った編成で探してみたらよいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

イブニングコンサート 柏市立柏高等学校吹奏楽部

 

2日目の最後!柏市立柏高等学校吹奏楽部と神奈川大学吹奏楽部の演奏会でした!

 

まず柏市立柏高等学校吹奏楽部の演奏から!

 

初日のオープニングコンサートのような、会場全体に奏者が配置されて演奏!

 

最初はステージドリルでした^^

 

吹奏楽のオリジナルやポップス、ジャズやファンクの曲を踊りや歌を交えて次々に演奏されていきます!

 

人数がとても多い!

 

ドリルでの動きがとても激しく、でも統制された動き、演奏。

 

言ってしまえば、「完璧」という文字が浮かびます。

 

そのためか、人によっては2日連続で見るともう飽きてしまう、という人もいる様子。

 

でもここまでの吹奏楽部にした石田先生の力はすごいなと思います!

 

ドリルから座奏に移るこの間も見ている人に飽きさせなための工夫がされ、アンサンブルや動きで見せ、準備が間に合わないようなことがありません!

 

プログラム真ん中で保科洋さんが登場し、吹奏楽クリニック委嘱作品のファンファーレを演奏。

 

保科さん、杖をつきながらステージへ上がりましたが、指揮を始めるとなんとも力強い!

 

ステージ脇にてシンバルを動かしていたのは、曲に書いてある演出なのかな?とちょっと不思議に感じてしまいました(笑)

 

その後はまた柏吹奏楽部ならではのポップス、踊り、歌を入り組んでのプログラム!

 

たしかに、このようなプログラミングだと聴いている人はクラシックや吹奏楽オリジナルを聴いても肩肘はらずに聴いていられるのかな?と思いました!

 

後半にゲストでエリックミヤシロさん登場し、エリックさんが吹奏楽用にアレンジした宝島を演奏!

 

やはり素晴らしかったです!

 

最後、合唱で締めくくり。

 

高校生や中学生の合唱はなぜ感動するのでしょうね(笑)

 

ステージショーとして完成された演奏会でした!

 

 

 

 

 

 

イブニングコンサート   神奈川大学吹奏楽部

 

続いて本日最後、大学吹奏楽会のトップに常にいる、神奈川大学吹奏楽部の演奏!

 

この吹奏楽指導者クリニックの代表でいらっしゃる小澤俊朗さんの指揮です!

 

大学生として大人な雰囲気。

 

以前も聴いたことがありましたが、神奈川大学吹奏楽部は現代曲がとても上手なイメージで、

やはり1番光っていたのは現代曲だったかな!と思います!

 

常に金管を鳴らしすぎないバランスの取り方なので現代曲になると木管の細かい動きがしっかりと聴こえてその作品の世界観が浮いてくる、ような感覚になります。

 

曲によっては物足りないと、金管吹きとしては思うこともありますが(笑)

 

でもそれも吹奏楽の面白く、個性が出るところ。

 

指揮者によって作る音楽の方向が違うので、そこも考えつつコンクールの審査などもしてもらえたらなーと、ふと考えました(笑)

 

吹奏楽コンクールは、審査員の個人的な解釈から外れていると「そんな音楽ではない」などと言ってしまい点数が下がるとか・・・

 

人それぞれの解釈の中で、よい音楽をするところが金賞になればいいじゃなかと思いますが・・・

 

 

ゲストのマリンバ奏者、SINSKEさん、真島俊夫さん編曲のモリコーネの曲を演奏されていました!

 

女性のようなしなやかさでした^^

 

神奈川大学とも共演、保科洋さんは、ご自身の作曲された「祝典舞曲」を披露。

 

指揮者が変わると金管が少しだすようになり、サウンドが変わってとても興味深く聴けました!

 

最後、真島俊夫さんの「ミラージュⅴ」の演奏から、神奈川大学吹奏楽部のお決まり、バーナムとベイリーのお気に入りで終わりでした!

 

最後が少し金管が解放されるような音がしていました^^若いということですかね(笑)

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

2日目の最後まででした!

 

1日色々な音、演奏を聴けてとても刺激的で、参考にもなり、またがんばろう!と強く思わせてくれるような2日目でした^^

 

どの吹奏楽部も素晴らしい!

 

エリックさんの演奏も聴けて嬉しくなりました^^

 

色々な演奏は学校の先生方は刺激になり、また、目標にもなるなと思います!

 

講座でも色々な団体が演奏を交えてやっていましたので全て聴きたかったです!

 

次は3日目最終日を書いていきます^^

 

 

 

 

 

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